■ 調査概要
- 調査主体:#振袖gram編集部
- 調査エリア:愛知県名古屋市および近郊エリア
- 調査対象:2024年〜2026年に成人式を迎える女性(n=512)
- 調査方法:インターネット調査・店舗ヒアリング・SNS分析
- 調査期間:2025年12月〜2026年2月
■ 総括:名古屋は“全国で最も振袖にお金をかける街”
#振袖gramの調査により、名古屋は全国でも特異な成人式文化を持つ地域であることが明らかになった。
- 振袖関連平均支出額:約42.8万円(全国平均:約31.5万円)
- 「見た目の華やかさを重視」:78.2%
- 「母・家族の意向が強い」:64.7%
名古屋の成人式は単なる通過儀礼ではなく、“家の文化”と“見せる文化”が融合した一大イベントである。
■ 特徴①:圧倒的な「派手志向」文化
名古屋の成人式最大の特徴は「華やかさへの強いこだわり」である。
▼振袖デザイン傾向(複数回答)
- 派手・ゴージャス系:62.5%
- 古典柄(豪華系):55.1%
- シンプル・くすみ系:18.3%
全国的にはくすみカラーやミニマル志向が拡大する中、名古屋では依然として“写真映え=豪華さ”という価値観が主流となっている。
特に特徴的なのは以下の要素:
- 金彩・刺繍・ラメ加工の多用
- 大柄・インパクト重視のデザイン
- 重ね衿・帯周りの装飾強化
これは「目立つこと=良い」という地域文化の表れであり、成人式会場はまるで“ファッションショー”のような空間となる。
■ 特徴②:「母親主導」の振袖選び
名古屋では振袖選びにおける意思決定権が、本人よりも家族、特に母親にある傾向が強い。
▼誰が主導して決めたか
- 母親主導:46.8%
- 本人主導:32.4%
- 祖母・家族全体:20.8%
さらに注目すべきは「ママ振袖」の比率。
▼振袖の入手方法
- レンタル:58.6%
- ママ振:31.2%
- 購入:10.2%
名古屋では“良いものを長く使う文化”が根強く、母親の振袖をリメイクするケースが全国平均(約20%)を大きく上回る。
■ 特徴③:全国トップクラスの「前撮り重視」
名古屋の成人式は“当日より前撮りが本番”とも言われる。
▼前撮り実施率
- 実施:91.4%
- 未実施:8.6%
▼前撮りにかける費用
- 平均:12.6万円
さらに、以下の傾向が顕著:
- ロケーション撮影人気(庭園・洋館・ホテル)
- 家族写真の同時撮影:74.3%
- SNS投稿意識:「かなり意識する」66.1%
つまり名古屋では、成人式は“家族イベント×SNSコンテンツ”として設計されている。
■ 特徴④:美容・着付けの「早朝文化」
名古屋の成人式では、当日の美容スケジュールが極端に早い。
▼支度開始時間
- 4:00〜6:00:54.2%
- 6:00〜8:00:33.5%
- 8:00以降:12.3%
人気美容室では午前3時台スタートも珍しくない。
背景には:
- 良い時間帯の予約争奪戦
- 「誰よりも早く仕上げたい」心理
- SNS投稿の時間戦略
がある。
■ 特徴⑤:「友達文化」より「個の主張」
全国的には“友達とお揃いコーデ”や“リンク感”が流行する中、名古屋では個性重視が際立つ。
▼コーディネート意識
- 「他人と被りたくない」:81.7%
- 「友達と合わせたい」:18.3%
つまり名古屋は“群れる成人式”ではなく、“魅せる個人戦”。
このため、
- 完全オリジナルコーデ
- 小物カスタム
- オーダー帯結び
といった“差別化消費”が非常に強い。
■ 特徴⑥:振袖市場としての圧倒的ポテンシャル
名古屋は振袖業界にとって極めて重要なマーケットである。
▼市場特性
- 単価:全国平均比 約1.36倍
- 来店回数:平均2.8回
- 検討期間:平均6.2ヶ月
また、以下のような傾向も確認された:
- Instagram経由来店:48.9%
- 口コミ・紹介:34.1%
- 店舗ブランド重視:61.5%
つまり、「情報感度が高く、かつ購買意欲も高い」市場と言える。
■ #振袖gram分析:なぜ名古屋は特別なのか?
#振袖gram編集部では、名古屋の成人式文化を以下の3要素で定義する。
① 見栄文化(ハレ文化の強さ)
名古屋特有の“ハレの日は豪華に”という価値観が、振袖消費を押し上げている。
② 家族主義
成人式は個人イベントではなく「家のイベント」。そのため投資額が高い。
③ 可視化(SNSとの親和性)
派手文化とSNSの相性が良く、「映えること」が合理的選択になっている。
■ 今後のトレンド予測(2027年以降)
#振袖gramは、名古屋の成人式市場について以下の変化を予測する。
▼トレンド①:派手×ミニマルの融合
→ ベースはシンプル、ポイントで強い装飾
▼トレンド②:韓国風×名古屋アレンジ
→ 淡色+キラキラ小物のハイブリッド
▼トレンド③:ママ振の進化
→ リメイク・カスタム市場拡大
▼トレンド④:前撮りの更なる高額化
→ “作品化”ニーズの増加
■ まとめ
名古屋の成人式は、単なる通過儀礼ではなく
「家の価値観」「個人の表現」「SNS戦略」が融合した文化イベント
である。
そしてその中心にあるのが、“振袖”という存在。
#振袖gramは今後も、地域ごとの振袖文化の違いを可視化し、日本の成人式文化の進化を発信していく。
■ 本件に関するお問い合わせ先
#振袖gram 編集部
(プレスリリース・取材依頼受付中)



















